あ
-
アイボルト eye bolt
先端が目 (eye) の形をしたボルトで、丸穴部を利用して物つり用などに使われる。
-
ウィットネジの基準法
(注1)セパレーターのネジ寸法に関連するもののみ表示した。
(注2)分はインチ(吋)を8分した呼称である。従って、1分は1/8インチ=1/8X25.4mm=3.175mmとなる。2分5厘は通分してW2.5/8=W5/16となる。 -
浮かし型枠
パラペット、ベランダ手摺壁などを施工するとき、スラブや梁型枠から内型枠を立ち上げるためにスラブコンクリートの厚みをあらかじめ考慮し、内型枠を浮かして施工する方法。
-
ALC autoclaved lightweight concrete
セメントペーストに発泡剤を加えて多孔質化し、オートクレーブ養生を行って製造された軽量気泡コンクリートのこと。この製品は鉄骨造やPC造の床·屋根·外壁・間仕切り等に使用される。
-
大引き
仮設工事や型枠工事などの支柱の上部に渡す主たる横架材をいう。なお、大引き用パイプの仮受金物を大引受金具(俗称:弁当箱)という。
か
-
かぶり かぶり厚さ
鉄筋コンクリート造 (RC) の鉄筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短寸法のこと。
-
キャンバー camber
①自重あるいは荷重を受けたとき、正規の位置に納まるように、前もって付けるむくり(上方に対し凸に反っていること)。型枠や鉄骨などで行われる。
②間隔や傾斜を調整するために用いる三角形の断面をもつ木片の二つの意味があるが、当カタログでは②の意味で使用している。 -
許容荷重
金物や資材が、使用中に破壊することなく、あるいは一定の大きさ以上の変形を生じることなく使用目的に応じた機能を発揮するための外力の許容される最大値で一定の安全率を掛けている。
-
グレーチング grating
格子状、あるいは簀(す)の子状の金物。溝蓋、プラント、橋梁の一部やキャットウォークなどに用いられる。
-
合成スラブ
床に敷いたデッキプレートやPC板が、その上に打設したコンクリートと一体となって構造体を構成するスラブ。一体化のためにデッキプレートの表面に凹凸を付けたり、PC版にトラスに組み込んだスラブ筋を半埋め込みにするなどの工夫がなされている。
-
高張カボルト 高カボルト、ハイテンションボルト
高張力鋼でできたボルト。機械構造用炭素鋼や低合金鋼を熱処理して作られ鉄骨の継ぎ等に使用される。
さ
-
サイコロ
鉄筋コンクリート工事において下端筋の間隔、鉄筋のかぶり厚さを確保する目的で使用するモルタル製のスペーサーで四角のサイコロ形をしたブロック。モルタル製、コンクリート製、鉄線製や樹脂製の製品がある。鉄線製は特に下筋用鋼線スペーサーという。
-
逆目釘 さかめくぎ
木材に打ち込むと抜けにくくなるように逆目を付けてある釘。
-
先メッキ・ドブメッキ
先メッキは加工前の材料の段階でメッキすることをいう。ドブメッキと電気メッキがある。ドブメッキは、一般に材料を加工し製品となった段階で溶融したメッキ液中に浸漬(しんせき)したものをいう(後メッキの一種で亜鉛メッキの場合が多い)。
-
桟木 さんぎ
型枠を構成する堰板(せきいた)を押さえ補強するための木材。
(参考)堰板:型枠の構成部分のうち直接コンクリートに接する板状の材料合板。鋼製、樹脂製などがある。通常は12mmべニアが多い。 -
柔構造
当資材辞典では、柔構造を主に下記の意味で使用している。力は「方向×量」で成り立っていることに着目し、力の方向および量をコントロールするべく形状等に工夫を施した構造をいう。これにより衝撃、振動等を減衰・吸収・分散することが可能になる。
例えば、金物、材料などへの外部から荷重を一ヶ所で受ける(応力集中)のでなく、広い範囲に分布するように形状等に工夫を加えた構造(荷重分布を広くする)などをさす。
(参考)建築用語では、一般に以下の意味で使用される。
建築の耐震構造の一つ。柱・梁などの材を小さくしたり、スパンを大きくしたりして、構造物の震動周期を長くし、構造物に作用する地震一つ力を小さくしようとするもの。 -
水素脆性 すいそぜいせい
腐食、酸洗い、電解、電気防食、溶接などによって生じた水素が、金属中に吸蔵されて材質がもろくなり破壊されやすくなること。
-
絞り成形
プレス成形の一つで、平らな板の周囲を押さえて底付きの容器に延ばし成形する加工方法をいう。
-
スラブ slab
鉄筋コンクリートの床をいう。
-
スリーブ sleeve
コンクリート打設の際、配管や配線を貫通させるためあらかじめ埋め込んでおく筒形のもの。鉄製や紙製がある。
た
-
建地 たてぢ
丸太足場、パイプ足場、仮囲いなどにおける柱材。
-
建ち
垂直性のこと。「建ちを直す」(垂直性の調整の意味)、「建ちをみる」などというふうに使われる。反対用語は、布(水平性、長手など長く横につながっているものの意味)という。
-
断面係数
断面の図心を通る軸に対する断面二次モーメントをこの軸から断面の上下縁までの距離で除した値。曲げなどに対する強度を判定する指標で大きい程強度が強い。断面図が同じだから曲げに対して丈夫さの度合いが同じとは限らない。中立軸から少しでも遠い所に広さがあるような形状ほど断面係数は大きく曲げに対して丈夫であるといえる。
(例)H形綱の断面形状と同一断面積の丸棒を比較すると前者の断面係数が極めて大きい。従って、曲げに対しても強い。 -
断面欠損
梁、スラブなどに設けられた貫通孔などの欠損部をいう。梁などに貫通孔を設けると、断面欠損(結果として有効断面積が減る)によりせん断強度·剛性の低下を招くので、その位置や補強などに注意しなければならない。
注)有効断面積=総断面積-断面欠損部
総断面積が同じ部材であっても断面欠損部が大きい方が有効断面積は減り強度は低下する。 -
テーパー taper
勾配のこと。
-
トルク torque
物体をある回転軸の回りに回転させるモーメント(力×距離)。ボルトを締める場合の例では、スパナの長さとスパナを回すカの積で表される量。
な
-
ヌスミ ヌスミ板、あんこ
コンクリートに欠込みや溝を設けるため、型枠に入れる板。サッシ後付け用の欠込みなどに使われる。
-
布基礎
逆T字形の断面で帯状に連続した基礎。木造やRC壁構造などに用いられる。
-
NETIS New Technology Information System
国土交通省新技術情報提供システムの略称。
コスト削減、品質・安全の確保、環境の保全などの公共工事を取り巻く諸課題の解決、技術力に優れた企業が伸びる環境づくりや、民間分野での新技術開発に向けた取組みの促進を図ることなどを目的とし、国土交通省が整備したデータベースシステムである。当社製品ではKSミエルカⅠ、KSゼロガッツ、KSポインターが登録されている。 -
ノロ セメントペースト
セメントを水で溶かしてペースト状にしたものの俗称。「あま」、「とろ」ともいう。
は
-
バイブレーター vibrator
コンクリート打設の際、振動を与えることにより、コンクリート中の気泡発生を防止したり、型枠内及び鉄筋·鉄骨間に密実なコンクリートを充填するための(振動を起こす)機械。
-
箱抜き
工場機械の捉え付け用や橋脚支承用アンカーボルトなどの施工には、基礎孔が必要な場合が多いが、この孔を開けるのに従来、木箱を作り、抜いたため、「箱抜き」といわれていた。現在、この箱抜きの材料は木から発泡スチロール、鋼管などに変わってきているが、「箱抜き」は上記作業を指す言葉として今日でも使用されている。
-
ハゼ ハゼ止め
鉄板同士を折り返して接合する方法。
-
ハーフPC板
外装壁材、床材などとしての機能と型枠材としての機能をあわせ持たせた薄肉PC板。市販品としてオムニア板、カイザー板がある。
-
パラペット parapet
屋上などの外周に沿って立ち上げた腰壁。防水層の端部として、その納まり上大切な役割を果たす。
-
ハンチ haunch
梁やスラブの端部の断面を中央より大きくした部分。曲げモーメントやせん断力の抵抗を大きくするために行う。スラブ厚が端部の一定の範囲で斜めに大きくなる垂直ハンチが一般的。
-
PC
プレキャスト コンクリート(precast concrete)の略。現場ですぐ取付けや組立ができるように、あらかじめ工場などで製作されたコンクリート製品・部材の総称。
-
ビーム beam
ビームは英語で梁の意味であるが、仮設業界では一般にスラブ型枠を受ける為に使用する伸縮調整のできる鋼製仮設トラス材をいう。
-
覆工板 メトロ デッキ
掘削工事や地下鉄工事などで地表面(GL)の高さに作る仮設の床板。地表面での歩行や交通などの支障がないようにする目的で使用される。
-
フラットデッキ flat deck
鉄骨構造物(S造)、鉄筋コンクリート構造物(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート構造物(SRC造)の床・屋根スラブ等のコンクリート打設時の捨て型枠材および仮設材として使用する板厚0.8mm以上の薄板鋼板の非構造型枠。
ま
-
目地棒
左官工事において目的を切るときに埋め込む棒。仕上げた後、化粧材として残すものと、塗り上げた後除去するものがある。
-
面木
コンクリート柱•梁などの角に面を取るため型枠の内側の入り隅部分に取付ける断面が三角形の細木。
-
持送り枠 ブラケット、腕木
一端が柱や壁に取付けられ、他端が持ち放し状になった横木用枠。
や
-
矢板
根切り工事において掘削する周囲の土壁が崩れないように押さえる土止め板。木製や、鉄筋コンクリート製及び鋼製がある。シートパイルは、一般に鋼矢板のことをいう。
-
溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ)
鉄鋼製品に施す防食メッキの一種で、亜鉛を溶融したメッキ槽に製品を浸漬(しんせき)してメッキする。電気メッキに比べ亜鉛付着量の多いメッキとなる。ちなみに、メッキの種類は下記の通り。
①溶融メッキ
・溶融亜鉛メッキ
・溶融すずメッキ
・溶融アルミメッキ
・溶融アルミ合金メッキ②電気メッキ
メッキしようとする物(ワーク)を陰極として、メッキ液中で電気分解(電気化学反応)し、表面に金属層を析出させるメッキ方法。なお、亜鉛メッキヘの表面処理の仕方により下記のように分かれる。
・ユニクロ(無色クロメート処理):亜鉛メッキの上に無色クロメート処理したもの。銀色
・クロメート(有色クロメート処理):亜鉛メッキの上に有色のクロメート処理したもの。金色が代表的③無電解メッキ
メッキしようとする物を陰極とし、金属イオンと還元剤を含むメッキ液の中で化学反応により、ワーク表面に金属層を形成させる方法。④真空メッキ
金属を真空中で加熱溶融して気相とし、この蒸気をワーク表面に析出成長させ、薄いメッキ皮膜を形成させる方法。
ら
-
リブ rib
板などの平面な材を補強するために設けた突起形状。
-
略平行 りゃくへいこう
弊社独自の造語。“概ね平行”程度の意味。クサビの抜け止めのためクサビのテーパー部に施した独特の形状で抜け方向への抵抗が大きく、振動などに対して抜けにくくなる。