当社のモノづくりの原点は「現場主義」です。これまで当社は、建設現場に足を運び実際に生のニーズを収集し、その情報を「師は自然に在り」の発想に基づいた独創的なアイデアと技術力で製品化することで、建設現場をサポートしてきました。お陰様でお客様からは、「クニモトの製品は違う」とのお言葉を頂けるようになりました。

当社の事業精神の１つに「不易流行」があります。「不易」は時代を通じて変わらないこと、「流行」は世の中の変化とともに変えていくことです。当社にとって「不易」とは、道義といった人として大事な部分を守ること、「流行」とは、テクノロジーといった日々進歩するものに果敢に取り組むこと、と考えています。当社工場では、独創性に富んだ品質の良い製品を提供するため、ＤＸ化を進めて参ります。

当社では早くから、地球環境への取り組みを進めてきました。太陽光発電による自家発電や、地中熱の利用による工場空調システムの採用といった形で、再生可能エネルギーの積極的活用に取り組んでいます。そして、鹿児島での放置竹林の問題に取り組んできた中で、孟宗竹をパウダー状にすることで土壌改良材や家畜の飼料となる「竹王」の生産を行っています。型枠から始まった当社は、仮設、耐震金物に続き、次なる事業分野へと挑戦していこうとしています。

創業者である私の祖父からは、物心ついたころより「人の役に立つ」ように、と常々言われておりました。それは、「企業とは社会をよくするために、財とかサービスを提供するという共通の目的を持った人間の集団である」という当社の企業理念にも表れています。「為さざる有るなり　而る後もって為す有るべし」。やってはいけないことは決してやらず、やるべきことは目先の利益にとらわれず何をおいてもやり遂げる。そういった企業でありたい、と考えています。
社長として、当社の事業精神を活かして「人の役に立つ」会社となるよう挑戦してまいります。
どうか今後とも温かいご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役 前泉匡宏